煎茶を淹れる道具として広く認知されている道具ですが、みなさんは急須についてどのくらい知っているでしょうか?今回は急須の持つ特徴と選び方、私個人の選び方をまとめました。
急須の特徴
急須は煎茶用のお茶出し器で、注ぎ口と取っ手をつけた陶器製のものが一般的です。一部取っ手が無いものを宝瓶、上部に取っ手が付いたものを土瓶と呼んで区別しています。
約200ml~600mlのお茶を一度に準備できるのが一般的で、少量で多煎で楽しむ玉露は小型のものが多く、番茶など湯呑サイズが大きく一度に大量に飲むお茶の場合は400ml~600mlが多いです。
急須の選び方
急須を選ぶ時に私は次の3つの点に注意して選んでいます。
それではそれぞれを詳しく見ていきましょう!
使用目的
まず使用目的を考えていきましょう!
まず大きく分けると、「個人で飲むケース」か「複数人で飲むケース」のどちらの目的で使用するか決めてください。それによって購入する急須のサイズが決まります。サイズが決まれば星の数ほどある急須のなかから選ぶのが少しだけ絞ることができます。
まず、個人用なら約100ml~200mlを目安にサイズを決めてください。
個人で楽しむ場合は高級茶葉を飲む場合が多いと思います。
基本的に高級茶葉はお湯の温度・量・注ぎ方・抽出回数で味が変化するため、茶葉を均一に抽出したり、蒸らすことが重要になってきます。様々な味を楽しむために小回りのきくサイズ感が重要になってきます。
次に、複数人で楽しむ場合は300ml以上を選んでください。
複数人で飲む場合はそれぞれが200ml以上の容量の湯呑サイズが想定されます。そのためあらかじめお湯の量が多くなるので、大きいサイズの急須が必要になります。また番茶を飲む際にも大きいサイズの急須がおすすめです。番茶は高温でも茶の味に変化があまりなく楽しめるからです。
材質
急須における材質は内側と外側の両方を考えないといけません。
まず、外側は陶器タイプかその他のタイプに区分されます。
また内側は茶こし部分の材質です。茶こし部分は陶器製とステンレス製に区分されます。
ではそれぞれの材質を見ていきましょう!
外側の材質は主に個人的なフィーリングで決めていただくことになります。
伝統を重視し、重厚なデザインが好みの方は陶器製がおすすめです。特に日本全国に焼き方が異なっていることから素材感や値段も千差万別です。
その他のデザインでは、現代の生活風景にマッチするガラス製や、安価に販売しているプラスチック製があります。
次に内側(茶こし部分)の材質です。
これは圧倒的に陶器製がおすすめです。ステンレス製は手入れは簡単ですが、一度でも錆やカビが発生してしまうと、以降のお茶の味に大きなマイナスの影響でてしまいます。一方で陶器製は錆が発生しないため、お茶の味を邪魔するマイナス要因を減らすことができます。
デザイン
デザインも個人のフィーリングで決めてもらえたら大丈夫です。
取っ手の位置、底の形、蓋のサイズなど様々のものがあります。
底の形が平らの場合、茶葉を蒸らす際の見た目は写真映えします。
ぜひ色々な急須を見てみてください。
おすすめ急須3選
玉光 炭火焼成 筋引平丸急須
常滑急須を代表する焼締と呼ばれる伝統的な無釉の製法で、朱泥で酸化焼成したものを、さらに炭を使い還元焼成することで土に含まれる鉄分を反応させ、黒色にしています。表面は筋引と呼ばれるごく細かいラインのある仕上げです。茶こし部分はセラメッシュと呼ばれる常滑急須独自の陶器製のもので、無数の細かい穴により、比較的細かい茶葉も逃さずスムースにお茶を抽出することができます。
ルピシアオリジナルティーポット・ノアール
日本六古窯のひとつ、常滑焼(とこなめやき)の伝統的製法と熟練の技を活かしたオリジナル・ティーポットです。
紅茶・日本茶・烏龍茶を問わず「お茶をおいしくいれること」を追求し、お茶の旨みや渋みをバランスよく引き出すよう細部にまでこだわりました。
伝統に基づくフォルムは、長く使い続けていただくことで、色つやの変化もお楽しみいただけます。
参考URL:https://www.lupicia.com/shop/g/g41006012/
鉄瓶兼用急須
鉄瓶と急須の要素両方を持ち合わせていながら、日常の中に溶け込みやすく、手軽に鉄分補給ができます。鉄瓶よりも容量が少なく、重量も軽い為老若男女問わず安心してご利用頂けます。
参考URL:http://www.iwachu.info/fs/iwachu/12822
さいごに
世の中に知れ渡っていない急須はたくさんあり、材質からデザインも多種多様で、悩んでしまいます。
実際に見て触って、ぜひ永く使える急須に出会ってください。
皆さんの急須選びの一助になれば幸いです。
当サイトでは茶器の他、高級煎茶をメインにご紹介していますので、ぜひこちらもごらんください。
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