抹茶を点てる時に必要な道具、それは「茶筅」です。日常生活で使用することがない茶筅について今回はしっかりと解説していきます。
茶筅とは?
そもそも茶筅とは、抹茶を点てる時に茶をかき回して泡を立てる道具で、小さな竹筒の下半分を細く割り、その先を内側に曲げたものです。
日本で販売されている茶筅の約90%が奈良県生駒市の「高山竹林園」で製造されています。
材料の竹を1月~3月の間に軒先や田んぼに干し、やわらかい日差しと冷たい風にさらし、その後1年ほどかけて乾燥させます。その後職人が穂先を小刀で一本ずつ割って削って面取りして編み込んで八十本立や百本立を作っており、日本の伝統工芸品のひとつになります。
穂の数も80本~120本まで幅広くあり、材質・流派によって様々な種類があります。
最近は海外製の安価なものもありますが、値は張りますが国産品の丈夫な竹を使うことで「防腐剤・防カビ剤」がないものを使いたいものです。
茶筅の選び方
茶筅を選ぶ時は2つの選び方があります。
穂の数で選ぶ
茶筅を選ぶうえで重要になるのが穂の数です。
穂の数によって点てることができるお茶が変わり、穂の数が少ないものは空気を含みやすくて薄茶を点てやすく、穂の数が多いものはしっかりと茶を混ぜることができるため濃茶を練るのに向いています。
ただし穂の数が少なすぎると茶葉がうまく空気と混ざらないため扱いが難しくなるので注意が必要です。
初心者の方は目安として80本~100本の穂先の茶筅を選びましょう!
材質で選ぶ
茶筅は竹で作られたものが一般的ですが、最近は衛生面や利便性を考えて金属製や樹脂製のものが売られています。特に家で気軽に抹茶を楽しみたいのなら以下の点を元に選んでみてください。
- 取り外して洗える
- 形が変わりにくい
- 長持ちする
- カビなどの雑菌が繁殖しにくい
竹製の茶筅は美しいですが、比較的効果で手入れや保管に気も遣いますし、消耗品なのでこまめに買い換える必要がある。家庭使う程度であれば、特に材質にこだわらず使いやすいものを選ぶといいのではないでしょうか?
おすすめ茶筅3選
では私が欲しいとおもう茶筅を5つご紹介します。
それぞれの特徴も添えていますので、ぜひ参考にしてください。
①国産茶筅 百本立
②お稽古用の茶筅
③手軽なプラスチック茶筅
茶筅の手入れ
茶筅は消耗品なので、使用前と使用後で手入れが必要です。茶筅の寿命を少しでも長く伸ばし美しい状態で抹茶を点てたいですよね。
使用前
新しい茶筅を下ろす時は穂先が糊で固められているので水につけて糊を落としてから使いましょう。
また日常使いで抹茶を点てる時は、事前にお湯で穂先をつけて柔らかくしておくとしっかりとお茶を点てることができます。
茶道には流派によって使用前の所作にルールがあります。気になる方はぜひ茶道の道に踏み込んではどうでしょうか?
使用後
抹茶を楽しんだ後は、なるべく早く茶筅を洗って乾かします。
ぬるま湯の中で茶筅を振り洗いし、取れないお茶は手で優しくこすり落としましょう。
茶筅はデリケートなので、洗剤やたわしを使うのは厳禁です。
汚れを落としたら軽く形を整え、茶筅たてに挿して風通しの良い日陰などで乾かします。
竹でできている茶筅は水分や温度によって形が変わってしまうので、茶筅たてで形をキープしながら乾かすのがベストです。乾いた茶筅は茶筅筒などに収納し、温度や湿度の変化が少ない冷暗所で保管しましょう。
さいごに
茶筅はお茶を楽しむための道具ですが、茶筅でなくても抹茶は点てることができます。
しかし、本格的に茶道を楽しむ以外でも雰囲気作りのために購入してみてはどうでしょうか?
抹茶を点てることとコーヒー豆を挽くことはヒーリング効果があります。
お気に入りの茶筅を見つけ、癒しの時間を作ってみてください。
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