日本の法律の基礎を作った奈良時代の首都、奈良県。
そんな奈良県には1200年前から脈々と栽培・製造されている日本茶があります。
今回は日本の歴史の重みを感じることのできる奈良県のお茶をご紹介します。
奈良県の日本茶とは・・・?
奈良県で栽培されている日本茶は「大和茶」とよばれ、仏教史跡や寺院が多い奈良県は、日本茶と古くから親密な関係をもっています。
また大和茶は生産地の地名からそれぞれ別の名前で表記されることがあり、大和茶以外の表記だと、月ヶ瀬梅林で有名な月ヶ瀬茶や福住茶・山添茶・柳生茶があります。
歴史と銘柄がたくさんある大和茶を紐解くために、まずは大和茶の歴史から見ていきましょう!
歴史を振り返る
大和茶のスタートは非常に古く、約1200年前の806年にまでさかのぼります。
当時遣唐使の一人であった弘法大師が遣唐使としての役目を終え日本へ帰国するさいに、お茶の種子を持って帰り、現在の奈良県にある宇陀市榛原赤埴に植えたことがスタートだと伝えられています。
奈良時代は仏教に力入れていた時代であり、現在も寺院や史跡が多く残っていることから仏教と結びつきが強い日本茶が奈良県に広まることは時間がかからなかったと考えられます。
時代は移り代わり、1200年以上たった今でも当時から親しまれているお茶が残っていることは感動的であり、大和茶の味や香りを時代超えて楽しむことができるのが奇跡のように感じますね!
栽培環境はどんなところ・・・?
大和茶が主に栽培されている場所は、三重県・滋賀県・京都府の県境に位置する大和高原一帯の山間地で、標高200m~500mの場所で栽培されています。お茶の栽培に適している山間地ということで栄養たっぷりのお茶が採取できます。その理由は、平均気温が13~15℃と冷涼な場所かつ粘土層の地質によって茶葉にミネラルなどの栄養分が豊富に蓄積される環境となっているからです。
また冬の時期は氷点下10℃近くまで冷えることがあり、冬の間は茶葉を害虫から守ってくれています。
味や香りの特徴
大和茶の最大の魅力は冷涼な土地で栽培されたことで生まれる清々しい香りです。
厳しい冬の時期を乗り越え、栄養豊富な土壌で育った茶葉には香りが凝縮され、他の日本茶にない香りを感じさせてくれます。
その香りは、朝の眠たい頭をキリッと目覚めさせてくれること間違いなしです!
氷点下10℃以下にまで下がる厳しい冬を超え、栄養を蓄えていることからうま味も十分閉じ込められており、深い味わいを楽しめます。
1杯目~3杯目まではしっかりとした味がでるのも嬉しい特徴です。
1200年以上前から作られている伝統あるお茶産地の味をぜひ自分の口で味わってください。
大和茶のおすすめ商品
大和茶でおすすめする商品をご紹介します。
奈良県のお茶農園である竹西農園から販売されているお茶は、大和茶特徴を十分に引き出している商品で、爽やかな香りと渋みを楽しむことができます。目が覚めるような爽やかな香りは目覚めの1杯としておすすめですので、ぜひ飲んでみてください!
また栽培のしかたで無農薬栽培を採用していることから、農薬を気にしている方にもおすすめな商品となっています。
雑味が無くうま味と渋みの調和がとれたとても美味しいお茶で、脈々と続く歴史を思い起こすことができます。
さいごに
日本の基礎を作った奈良時代の中心地であった奈良県のお茶をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?日本茶としての歴史も古く、他の県とは違う味わいを持つ大和茶は日本茶を飲みなれた玄人の方にもおすすめなお茶となっています。日常飲み以外にも目覚めの1杯専用茶として使用してほしいお茶となっていますので、ぜひ気になる方は竹西農園のHPを覗いてみてください。
当サイトでは他にも全国の日本茶を紹介していますので、ぜひこちらからご覧ください。
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