「流鏑馬」の上品な甘さを引き立てる日本茶、実は“品種”で選ぶとよくわかります

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お茶を選ぶとき、なんとなく「緑茶」「ほうじ茶」くらいの分類で決めていませんか?実は日本茶には「やぶきた」「あさつゆ」「さえみどり」など100種類以上の品種があり、渋みや甘みの出方はまったく違います。

今回は、老松の上品な焼き菓子「流鏑馬(やぶさめ)」に合わせて、品種と産地という切り口から日本茶を選んでみました。知っているとお茶選びがぐっと楽しくなる豆知識も交えてご紹介します。

「流鏑馬」ってどんな和菓子?

丹波大納言小豆でつくった粒あんを、しっとりとした生地で包んだ焼き菓子です。甘さはしっかり感じられるのに、後味はすっと消えていくような軽やかさがあります。生地もふんわりとしていて、口当たりのなめらかさも魅力のひとつです。

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なぜ「渋みの少ない」お茶が合うのか

渋みや苦みが強いお茶を合わせると、せっかくの上品な甘さがかき消されてしまいます。実は、この渋みの強さは品種によって大きく変わります。緑茶のもとになる「チャノキ」には多くの品種があり、渋み成分(カテキン)の量も品種ごとに違うのです。「流鏑馬」のように甘さが控えめで後を引かないお菓子には、もともと渋みの少ない品種を選ぶのが近道です。

品種と産地から選ぶ、「流鏑馬」に合う日本茶

あさつゆ ─ “天然玉露”と呼ばれる、渋みの少ない品種

1953年に登録された、日本で最も古い品種のひとつです。旨み成分のテアニンが多く、渋み成分のカテキンが少ないという珍しい性質を持ち、覆いをかけなくても玉露のような甘みが出ることから「天然玉露」と呼ばれます。主な産地は鹿児島県です。

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さえみどり ─ 甘みと上品な香りが際立つサラブレッド品種

1990年に登録された、「やぶきた」と「あさつゆ」を掛け合わせた品種です。あさつゆ譲りの渋みの少なさと、やぶきた譲りのバランスの良さを兼ね備え、鮮やかな緑色の水色(すいしょく)と上品な甘み・香りが特徴。主産地は鹿児島県で、佐賀県や宮崎県でも栽培されています。

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知覧茶・特選 ─ コクはあるのに渋みは控えめな鹿児島の銘茶

鹿児島県南九州市知覧町を中心に生産される知覧茶。温暖な気候を活かした早生品種が多く、コクがしっかりありながら渋みは穏やかというのが特徴です。粒あんのコクと重なり合う、満足感のあるひとときを演出してくれます。

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川田茶園(高知県津野町)─ 隠れた銘茶産地のお茶

四万十川の源流域、標高600mほどの山あいにある津野町は、朝晩の寒暖差と川霧に恵まれた「隠れたお茶の名産地」。渋みが出にくく、旨みと甘みのバランスに優れたお茶が育ちます。あまり知られていない産地だからこそ、飲み比べの楽しみがある一杯です。

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美味しく淹れるための、ちょっとしたコツ

どの品種も、熱すぎるお湯で淹れると渋み成分(カテキン)が出やすくなります。特にあさつゆやさえみどりは、70℃前後のぬるめのお湯でじっくり淹れることで、本来の甘みと旨みが引き立ちます。「流鏑馬」と合わせるときは、いつもより少しお湯を冷ましてみてください。

まとめ

日本茶は「品種」や「産地」に目を向けるだけで、味わいの理解がぐっと深まります。「流鏑馬」のような上品な甘さのお菓子には、あさつゆやさえみどりのように、もともと渋みの少ない品種がよく合います。

ぜひ次のティータイムには、品種や産地を意識しながらお好みの一杯を選んで、「流鏑馬」との贅沢な組み合わせを楽しんでみてください。


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